求人誌や求人サイトを見て仕事を探している人は多いです。しかし、、、

なかなか条件にあう求人が少なくて見つからない・・・

何社も応募してるのに全然採用につながらない・・・
という声を非常に多く聞きます。
それもそのはず。
今は求人数が少なく求職者は多いという、需要と供給のバランスが崩れている状況なのです。
原因はもちろん新型コロナ。
ある求人サイトの例では、新しく掲載した求人に応募が殺到し、掲載からわずか数十秒で締め切られたという話もあるほど。
少し前まで売り手市場だと言われていたことがまるで嘘のように、今では一つの求人に多数の応募者が殺到する状況なのです。
有効求人倍率も数カ月連続で下がり続けており、コロナ緊急事態宣言が全面解除されたあとも、いまだにコロナ休業中の人は400万人以上いるという予断を許さない非常に厳しい状況が続いています。(出典:総務省統計局 広報資料)
しかも毎月一万人が解雇や雇止めになっており、しばらくはこの不況が続くでしょう。
このような状況の中で、一人で求人サイトを見ながら仕事を探し続けることは、とても非効率だし、いつまでたっても就職できない可能性があります。
ではどうすれば効率良く就職することができるのでしょうか?
その答えは、この不況下でもいち早く就職を成功させている人たちと同じように、『転職エージェントを利用すること』です。
転職エージェントとは

転職エージェントと聞くと何やらカッコよく感じますが、実は昔からあるビジネスで人材紹介業や有料職業紹介事業とも呼ばれています。
求人企業へ求職者(あなた)を紹介し、雇用関係が成立すると求人企業から成功報酬を受けとるビジネスモデルです。
転職エージェントと求⼈サイトの違い
両者の違いを簡単にまとめると、何でも求職者一人で頑張って就職活動するか、経験やノウハウが豊富なその道のプロにサポートしてもらい就職活動をするか、の違いであると言えます。
求⼈サイトを利用するイメージ

数ある求人から希望する条件に合う求人を探すところから始まり、申し込み、面談などの日程調整まで、とにかく自発的に進めなければなりません。
不採用が続くと何度も同じ履歴書を書くだけでも疲れてきますね。
また慣れていないと給与など待遇面の交渉もなかなか難しいものがあります。
転職エージェントを利用するイメージ

あなたの担当になったアドバイザーが希望条件に近い求人の選別、その後の申し込みや日程調整、待遇面の交渉などを行ってくれます。
アドバイザーが求人企業との窓口となってやり取りが一本化されるので、あなたは個々の企業と直接やり取りする必要はありません。
とにかくあたなが就職できるように色々な面でサポートしてくれると理解していればOKです。
転職エージェントの利⽤料

至れり尽くせりの転職エージェントですが、求職者のあなたは無料で利用できます。その仕組みは以下の通りです。
企業から成功報酬を得る
始めに少し述べたように、転職エージェントは求人企業から成功報酬を得るビジネスです。
あなたが採用されることで、あなたの年収の何割かが企業から転職エージェントに支払われます。
あくまでも求職者には一切費用はかかりませんので安心して利用してください。
転職エージェントを利⽤するメリットとデメリット
転職エージェントを利用することはあなたにとって良いことばかりとは限りません。メリットとデメリットを理解して利用することが大切です。
デメリット

- アドバイザーと面談をする必要がある
- 採用可能性の高い求人紹介が多い
アドバイザーと面談をする必要がある
あなたの希望条件などを詳しくヒアリングするために担当のアドバイザーと面談を行う必要があります。
面談の場所や方法はエージェントによって様々です。
- 事業所や喫茶店で会う
- 電話
- リモート会議アプリ
特に最近はリモート会議アプリが利用可能なエージェントが増えています。
アドバイザーはあなたの代理で求人を探すわけですから、あなたの希望条件などを詳しく把握するためにも面談は必須です。
そのため実際に会う面談しか行っていない場合は、出向くのが面倒に感じる人もいるでしょう。
採用可能性の高い求人紹介が多い
当たり前の話ですが、あなたの希望条件に近い求人で、現実的に採用される可能性のある求人に絞って紹介される傾向があります。
転職エージェントはあなた(求職者)が採用されないと成功報酬を得ることはできません。
あなたの経験やスキルではどう考えても不採用になりそうなハイレベルな求人は、最初から除外され紹介されないと考えて良いでしょう。
ただし、少し無理そうな条件でも挑戦したいことを伝えることで、柔軟に対応してくれるエージェントも多いので面談次第といったところです。
メリット

- 条件に近い求⼈を紹介してくれる
- 非公開求人がある
- ⽇程調整をしてくれる
- ⾯接対策をしてくれる
- 待遇や採用条件を調整をしてくれる
条件に近い求⼈を紹介してくれる
あなたと面談した結果から条件に近い求人を選んでくれます。新しく増える求人についても都度紹介してくれます。
求人サイトの場合だと、一つ一つ求人の詳細を見て条件にあうか判断したり、新しい求人が増えていないか常にサイトを気にしないといけません。
条件に近い求人を紹介してくれるだけでも、あなたの負担はかなり軽減されるはずです。
また、希望条件と少し違う場合でも、「あなたのスキルや経験があればこの求人も採用可能性ありますよ」といった感じで紹介してくれることもあります。
非公開求人がある
誰でも見れる求人サイトは応募が殺到しがちですが、エージェントには利用登録をした人にしか公開しない求人が数多くあります。
さらにエージェントによっては求人をプリントアウトして、直接手渡しでしか見せてくれないところもあります。
つまり求人サイトと違い、圧倒的にライバルが少ないというわけです。
⽇程調整をしてくれる
窓口が担当アドバイザーに一本化されることで、面接などの日程調整もアドバイザーとのやり取りでOKです。
仮に後から都合が悪くなって日程を変更したくなっても、アドバイザーにお願いすれば良いので、直接企業に連絡するより言いやすいでしょう。
求人サイトのように自分で何社も応募して調整するとなると電話やメールだけでも大変です。
⾯接対策をしてくれる
転職エージェントでは面接対策として実戦形式で練習をしてくれる所もあります。
なかなか面接慣れしている人は少ないと思いますので、面接まで進むことができたらぜひ練習をお願いしてみてください。
練習により緊張せずに話せるようになれば採用の確率が高まるし、転職エージェントならではのサービスといえます。
待遇や採用条件を調整をしてくれる
給与の希望額や、いつから入社可能かといったこともアドバイザーが調整してくれます。
特に給与面の話は直接言いにくいものですよね。
あなたの給与額が高いほど転職エージェントが得る成功報酬も高くなるので、遠慮せずアドバイザーに希望を伝えてみましょう。
転職エージェントとの上⼿な付き合い⽅

就職サポートをすることが仕事とはいえアドバイザーも人間です。そこには上手く付き合うポイントがあります。
こまめに連絡をとってやる気をアピール
最低でも一週間に一度はアドバイザーに連絡をしましょう。
電話でなくてもメールやマイページのフォームからでも簡単な内容で構いません。
あまり連絡をとらないでいると、もう仕事を探していないのかな?他で就職が決まったのかな?と思われてしまい、求人を紹介されなくなっていきます。
何としても就職したい、本気で職を探しているんだという姿勢を常にアピールすることが大切です。
短期ではないことをアピール
エージェントは企業から成功報酬を得ますが、もしもあなたが短期間で辞めてしまうと成功報酬の何割かを企業に返金しなければなりません。
はじめから短期間や一時的なつもりで求職してる人は、エージェントにとってあまり旨味がないのです。
長く続けたい、少なくても2年は続ける意思があるとアピールしましょう。
合わないと思ったら担当を変えてもらう
担当のアドバイザーと相性が合わないと感じることもあるでしょう。
またアドバイザーによって経験も得意なジャンルも異なるので、ちょっと自分とは合わないかな?と感じたら担当を変えてもらうのも一つの手です。
担当を変えてもらうことは珍しいことでは無いので遠慮しなくても大丈夫です。
複数エージェントの同時利用はほどほどに
より多くの求人を知りたいがあまり、複数のエージェントを同時に利用したいと思うかもしれませんが、あまり多くを同時利用することはおすすめしません。
実は筆者も失敗したのですが、できるだけ多くの求人を紹介してもらいたくて、いっきに7社のエージェントに登録したことがあります。
しかし、各エージェントとのやり取りで手が回らなくなり面倒になってしまい、結局利用を続けたのはそのうちの2社だけになってしまいました。
あとの5社とはこちらから連絡を取ることも減り、間もなく利用しなくなってしまいました。
もしかすると利用しなくなったエージェントが持つ非公開求人に、自分に最適な求人があったかもしれません。
まずは1社、多くても3社までを利用してみて、進展が無なさそうだと思ったら他のエージェントを利用してみると良いでしょう。
転職エージェントを利⽤すべき⼈

最後に転職エージェントを利用すべき人について簡単にまとめます。
忙しくて時間がない人
メリットにも書きましたが、とにかく時間が無いという人ほどエージェントによるサポートが大きな助けになります。
ほとんどの手続きをあなたの代わりに行ってくれることが、エージェントを利用する一番の目的だと言っても過言ではありません。
明確なビジョンが無く⼀⼈で決められない⼈
希望職種や将来のキャリアパスなど、明確に思い描けていない人はアドバイザーに相談することで方向性がはっきりするかもしれません。
アドバイザーはこれまでに多くの求職者や求人企業を見てきた経験や、あなたのスキルや実績に鑑みてあなたに合う職種や企業についてアドバイスしてくれることでしょう。
これまでにない就職氷河期に向けて

コロナの影響が収束するにはまだまだ時間がかかると言われています。
つい最近になって国内の大手航空企業の大幅な人員削減がニュースになっていて驚きました。花形と思われていたCAもアルバイトをしないと生活できない人が多くなってるそうです。
他にも住宅ローンが払えなくなるなど、住宅ローン破産に関する相談も急増しています。
とにかく今を乗り切らなければならない、何としても就職したいのであれば、一人で就職活動をするのではなく、経験豊富なプロのエージェントを利用する方が近道なのは間違いないでしょう。